情けない元彼氏

2002年6月23日
2年間付き合っていて、2ヶ月前に別れた元彼氏Tと連絡が取れなくなって早2週間…。

過去にも書いたのだが、Tの実家に電話しても
「分かんないなあ。マンションに行ってみてよ。」

アルバイト先に電話しても
「そんな人いません。」

Tの友達に電話しても
「分かんねえな。連絡ついたら電話するように言うよ。」

Tの家はもぬけのから…いや。
ゴミの山。

それから一週間連絡がとれず、再び私はTの家を訪れた。

今度こそ本当に死んでいるかと思ったからだ。
それに別れた後もちょくちょく遊んでたし、Tはまだ私のことを好きだという自信があったので悔しくて、何で消息不明なのか明らかにしたかったのだ。

Tの家は呪われているという話を、以前、日記に書いたが、呪いのせいか、Tはいつ死んでもおかしくない。

今までだって、4回は死にかけた。
Tが小学生の時、ある日を境にひどい頭痛にみまわれた。
最初は単なる風邪とかの影響だと思っていたら、その頭痛は日増しに痛みを増すばかりだった。

そこでやっと病院に行ったらしい。
医者の診断はただの風邪。
さすが静岡の医者だ…。

しかし痛みはずんどこ押し寄せ、ついには学校にも行けなくなり、痛さで眠る事も出来ず、死ぬほどもがき苦しんだ。

そんな状態が1ヶ月ほど続き、さすがにTのバカ両親も心配し始めたが、医者にはすでに行ったし…と、どうしていいか分からなかったそう。

そんな時、ばあちゃんがTの命を救ったのだ。
Tのばあちゃんは、隣の山に
「神様とお話ができる知り合いのばあさん」
がいたらしい。

そこで、Tのばあちゃんは、その「神様とお話が出来るばあさん」を通じて神様と話をしてきたそうだ。

そしたら、Tの頭が内出血を起こしており、命が危ないとの神のお告げだった。
Tの両親は半信半疑でTを病院に連れて行き、CTスキャンををとってもらうと、まんまと命中。

Tの頭の中では血が出ており、あと1ヶ月遅かったら死んでいたらしい。
そしてその出血している場所、状態も、
「神様とお話できるばあさん」
が言っていたのと、見事に同じ状況だった。

まあ、この話は疑わしいが、普段無口だったTが、必死に私に熱弁したので信じてやろう。

しかし、そんなにすごいばあさんがいるなら、競馬でも当てて欲しいよ。
いや、もし未来が見えないとしても、現在の状態が分かるなら、私が腹んでるかどうかも教えて欲しいものだね。

生理が一週間以上遅れてて、ちょっと心配…。
確実にハゲ美容師の子だよ…。

Tはこの他にも、巣鴨で中国人2人に喧嘩をうられ、
「2人なら勝てるだろう。」
と思ったら、後ろにパイプとか(←だせえ)持った仲間が6人くらいいて、結局ぼこぼこにされたらしい。
Tが目覚めると、明け方の巣鴨の街に倒れていたらしい。

顔もグチャグチャだし、財布はないし、バカなTは自宅まで5時間かけて歩いて帰ったそうだ。

他にも、のこぎりで殴られてけがしたり、鉄棒から頭から落ちたり、いっぱいある。

まあ、話はそれたが(いや。話しきれないくらいTのアホ話はあるので、また今度。)、そんなTなので私も心配だ。

で、話は戻り、Tの家に行った。
合鍵を持っているので開けてみたところ、チェーンがかかっている。

「中にいる。」

そう確信した私は、ひたすらチャイムを鳴らし、ドアを叩きまくった。
Tの事だから、まんまとシカトしているはずだ。

「出てこいよ!バカ!」
と叫びまくった私は、たちの悪い借金取りよりも、たちが悪かった。
チェーンを切ってやろうかと思ったが、ペンチがなかったので断念した。

案の定、10分くらい続けると、Tからメールが。

「今は無理!あいたくない!ごめん!」

そんな事言われてもこっちも手間ひまかけて、ここまで来たのだ。
「じゃあ、電話に出ろ。じゃなきゃずっと帰らない。」

観念したのかTは電話に出た。

ここで押しては引いて作戦を実行し、
「どうしたのよ〜。」
とやさしく言い、何とかチェーンがかかっているため、少ししか開かないドアごしにTと喋った。

Tは顔を見せたくないらしく、パーカーを顔まですっぽりかぶり、さらに靴箱に隠れていた。

T 「俺、ダメ人間だよ。
   もうだめだ。ごめん。」
私 「どうしたの。何かあったの??」

とやさしく聞いてみたが、Tはうつ病のように
「もう俺の人生はだめだ」
しか言わない。

さすがに私も2年付き合った情があるので、何も語ろうとしないTを相手に、やさしく訪ね続けてやった。

Tはどうしようもないくらいに落ち込みながらも、チェーン分の隙間から、実家土産のサクラえびを私に渡してきた。

とりあえず、私もここはいったん帰ることにし、Tが夜電話をしてくる事になった。

そして夜。

話が長くなりすぎてしまうので簡単に言うと、Tはこっちで就職の内定をもらっているのだが、Tの父親がTを静岡で公務員にしたいそうなのだ。

しかも、Tの父が、とある市の市長とめちゃめちゃ仲が良く、絶対合格と言う保証付き。
Tの父は暴力は振るうわ、頑固だわで、たちが悪いのは私も知っている。

Tは、そんな父親の思い通りに生きていきたくないのだが、その事で父と大喧嘩したそうだ。
それが1つ目の理由。

2つ目は友達とこれまた喧嘩したらしい。

3つ目は、大風邪を引き、バイトを休みまくって、クビになったこと。

4つ目はくだらない。
家に帰ってカーテンを開け、ベランダを見ると、せっかく干していた大量の洗濯物が、全部ずぶぬれになっていたそう。

そしてTは家を飛び出した。
尾崎豊のように…。

漫画喫茶に4日間いて、手持ちの金がなくなり、家に帰ってきてから1週間引きこもっていたそうだ。
その間、Tの友達もTの家に来たそうだが、居留守を使ったりしていたらしい。

そんな話を聞きながら、とりあえずやさしくやさしく慰めてやった。
2年付き合っていたからTがどうしたら自信を取り戻すか心得てはいるつもりだ。

案の定、1時間ほどの電話ですっかり元気になったTは、明日からちゃんと学校に行くとも言っていた。

長々とした話だったが、Tは何とか生きていた。

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